17才の涙

思春期のいつ果てるとも知れない
真っ暗闇の迷路の中を ずっとさ迷っていたんだね。

自ら入り込んだとはいえ
孤独でつらい作業を逃げも隠れもせず
傷だらけになりながら素手で掘り起こしていたなんて。


自分の気持ちをごまかさず
真正面から向き合って生きていこうとする背中に
無事でいて欲しいと手を合わせることしかできない。


どんな自分にも責任を持とうと自ら決めた
あなたの潔さ
苦悩の結晶のような雫に
言葉を失ってしまった。


あなたがこの世に誕生したそのときも
こんなふうに
光に満ちた静けさだったと思うよ。